私の指導する生徒が、英検準1級を取得しました!おめでとう!
そこで、対策に使用した教材や対策内容について、ざっくり書いてみます。高1,2生で今から目指したい人はぜひ参考に。
まずはじめに
現在2級を持っている生徒(CSE2000以下)が、準1級の対策をしていくとなると、取得するまでに少なくとも半年はかかると思っておいてください。場合によっては1年以上かかる人もいるので、本当に必要かどうかはしっかり検討した上で対策を行ってください。
例えば立教大学を第一志望にする場合、2300点以上で当日の英語のスコアが80点換算されるため、共通テストにかけるよりはやや安心と言えます。一方、例えば東洋大学志望で、すでに2級2150点を持っており、90点換算が確約されている場合、他の科目の勉強に時間を当てるほうが堅実です。必要性を吟味したうえで、受検するかを検討してください。
指導方針
そもそも、英検準1級に向けて対策するというより、大学入試で難関校で十分戦えるだけの英語力を獲得するための勉強の延長線上に、英検準1級の対策を位置づけています。なぜなら、準1級で求められる力は、純粋な英語力だけではないからです。
リーティングの長文内容や、英作文のテーマ、二次試験のトピックには社会問題や特定の専門領域が話題として取り上げられます。そもそも背景知識が0だったり、自分の意見を日本語で言えない状態で受検しても合格するのが非常に困難です。したがって、英語の4技能を総合的に高めていきつつ、過去問の演習の中で思考力や読解力を磨く指導を行います。
推奨教材の一部を紹介
生徒の弱点や特性によって使い分けていますが、まず単語帳について。私が指導する際には、概ね2−3冊仕上げてもらっています。
1冊目は、学校で配布されるオーソドックスなもの。例えば、LEAPやターゲット1900、システム英単語、速読英単語必修編です。それより前のもの(準2級レベル)が必要な人は、そちらもやっていただきます。
準1級対策として、最近推奨しているのがこちら、『出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX第2版』(通称『EX』)です。
これまでは『パス単』を使う人が非常に多かったのですが、4訂版から5訂版に改定された際、これまでの「リーディング大問1の頻出単語」から、「準1全体での頻出単語」に内容が改定されたことで、単語帳自体のレベルが大きく下がってしまいました。
埼玉県では川越南高校の高校3年生(2024年度現在)の指定単語帳がパス単5訂版になっていることからも、位置づけとしては、ターゲット1900やシステム英単語に近いものになったと考えてよいでしょう。
したがって、それに代わる新しい単語帳として、こちらの『出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX第2版』(通称『EX』)を推奨しています。特徴としては
★直近15年分の単語を収録
★❶正解になった単語、❷誤答になった単語、❸選択肢以外で出題された単語で単語が記載されている
★後半に熟語や専門用語がある
という点です。頭から固めていけば準1級の語彙問題で安定して7−8割はとることができるようになります。とはいえ1冊の掲載単語数が2400語と非常に多いため、いち早く基礎的な1冊を仕上げた後に取り掛かる必要があります。
対策内容
基本的な方針は、まずはリーディングです。語彙なしにライティングやスピーキングの対策を行っても十分な効果は得られません。退屈な勉強になってしまうかもしれませんが、まずは単語帳を2冊仕上げる方向で頑張ってみてください。
文法についても同様で、VintageやNext Stageなどで基礎的な文法・語法・イディオム固めます。
それらが十分身についた前提でやることは
★精読の練習
★和文英訳、自由英作文
の2つです。これらが仕上がってから、スピーキングの対策をしましょう。長くなってしまうので、詳細は次のブログに記載します!ではまた!