ここでは「吉田塾流」の英語指導法(吉田塾メソッド)をご紹介します。吉田塾で行われている指導法はどれも「斬新」という訳ではありませんが、「効果的だけれどもとても手間がかかるがゆえに実際にはあまり行われていない指導」を行っています。

1. 毎日(リスニングと)音読

 吉田塾では塾生の皆さんに「毎日音読」と称して月~土の週6回、音読の課題を課しています。課題を出すだけであれば「毎日音読をしよう!」ということは多くの英語講師が言っていることだと思います。しかし「吉田塾流」はそこで終わりません。吉田塾では塾生が音読したものを(ボイスメッセージなどで)録音してもらい、それを「吉田塾公式LINE」へ送信してもらいます。そして送ってもらった音読は講師が一人ひとりの音声を確認し、適宜アドバイスを加えてフィードバックしてます
 また、音読の素材については必ず音源のあるものを読んできただき①ネイティブの朗読音源を聴く→②発音・アクセント・イントネーションを確認する→③何回か音読の練習を行う→④ボイスメッセ―ジで録音して公式LINEへ送信、という手順を踏んで頂きます。これにより自己流の発音でかえって「悪い癖」がついてしまうことを防いでいます。
 音読の効果は明らかであり否定する英語講師はいないと思いますが、このような「正しい手順」を踏んで音読を行うことで①リスニング能力の向上②ボキャブラリーの構築③スピーキング能力の発達、へと繋がっていき、昨今必要とされている「四技能」(①リーディング②リスニング③ライティング④スピーキング)の内、ライティングを除いた3つの能力を日々鍛えることができるのです。

2. 毎日英作文

 吉田塾では「毎日音読」と並行して「毎日英作文」という課題も出しています。これは「読めるけど書けない(話せない)」という以前より批判されてきた「受験英語」「日本人英語」の悪癖に対する対抗策であるとともに、やはり「四技能」重視の昨今の入試や英検はじめとする各種資格試験に対する訓練でもあります。課題は「3級以上(英検3級取得済み)」「3級未満(英検3級未取得)」の2段階に分けてそれぞれ「あなたか私のいずれかがこの事故の責任を取って辞職しなければならないでしょう。」(3級以上課題例)、「あなたはお昼ご飯に何を食べたいですか?―マック!」(3級未満課題例)というような短文が出題されます。もちろんこの短文の中に「3級以上」の場合は「高校英文法」の、「3級未満」には「中学英文法」の要点が網羅されています
 塾生はノートに書いた英作文の画像を公式LINEへ送ったり、コメントとして直接打ち込んで課題を提出します。そして音読と同様提出された答案は全て講師が目を通してフィードバックしていきます。また個々の生徒へのコメントとは別に「解答例」も返信していきますので、これをそのまま再現できるようにするだけで各自が必要とする英文法や重要表現をマスターしていくことが可能になっています。
 さらに、月曜から土曜日まで課された「毎日英作文」は翌週の授業に参加した際に「毎日英作文確認テスト」という形でその定着度を確認するとともに、日々英作文に取り組むことの重要性を都度認識して頂きます。難関大学で要求される英検準1級やTEAPなどの試験では150~300 wordsの「長い英作文」を書くことが要求されますが、そこで必要とされる基礎力(=短文をミスなく書く能力)を早い段階から身に着けることが可能となるのです。

3. 吉田塾公式チャンネル(YouTube)

それをYouTube上で「英語指導吉田塾」というチャンネル名で公開しています。そしてこの動画は塾生の皆さんがリクエストすることも可能です。「先生完了進行形がよくわからないので動画にしてもらえませんか?」「仮定法が文法書を読んだのにテストになると解けなくて、何か良い方法はありませんか?」そんなニーズに応える形で動画作成を行っています。そしてこれをなぜYouTube上で一般公開しているかというと、このようなひとりの英語学習者が持つ疑問点や難しいと感じることは他の多くの学習者も同様に感じていることが多いからです。YouTube上の動画には粗悪なもの、間違った説明をしているもの、も多数あります。そういった中で良質な英語学習コンテンツを少しでも世の中に広めていきたいという気持ちもあり、英語指導動画を公開しています。