前回のこちらの記事の続きです!
今回は副詞の役割をする文法についてまとめていきます!
副詞は動詞や形容詞、他の副詞、さらには文全体を修飾し、動作や状態に関する追加情報を提供します。簡単に言うと、「名詞以外」を修飾します。副詞と同様に、不定詞、前置詞+名詞、分詞構文、従属接続詞+文も副詞のような役割を果たすことがあるので、それぞれの使い方を例を交えて説明します。
1. 不定詞(to + 動詞の原形)
不定詞は「to + 動詞の原形」の形で副詞的に使われ、目的や理由の意味を表します。
例:
- “She went to the store to buy some milk.”
- ここで “to buy some milk” は “went” を修飾し、彼女が店に行った理由を示しています。
2. 前置詞 + 名詞
前置詞と名詞の組み合わせも副詞的に使われ、場所、時間、原因、目的などを表します。
例:
- “He works hard on weekdays.”
- “on weekdays” は “works” を修飾し、彼が平日に働くことを表しています。
- “She cried with joy.”
- “with joy” は “cried” を修飾し、彼女が喜びの感情で泣いたことを示しています。
3. 分詞構文
分詞構文は現在分詞や過去分詞を使って、副詞的な意味合いを持つ節を作ることができます。これにより、接続詞を使わずに時間、理由、条件、譲歩などを表すことができます。
例:
- “Walking through the park, he saw a beautiful flower.”
- “Walking through the park” は “saw” を修飾し、彼が公園を歩いている間に何が起こったのかを示しています。
- “Shocked by the news, she couldn’t speak.”
- “Shocked by the news” は “couldn’t speak” を修飾し、彼女がニュースに驚いて言葉を失った理由を示しています。
従属節(分詞が使われている方の文)の主語が、主節(単独で意味が通じる方の文)の主語と同じ場合、前者の主語が省略されます。上記の場合、walkingとshockedの主語がそれぞれheとsheなので、文法に分詞がきているというわけです。
4. 従属接続詞 + 文
従属接続詞(because, if, when, although など)は、副詞節を導き、主要な文の動詞に追加の情報を提供します。この副詞節は、理由、条件、時間、譲歩などを表します。
例:
- “She stayed home because she was sick.”
- “because she was sick” は “stayed” を修飾し、彼女が家にいた理由を示しています。
- “If it rains, we will cancel the picnic.”
- “If it rains” は “will cancel” を修飾し、ピクニックを中止する条件を示しています。
- “When he arrived, the party had already started.”
- “When he arrived” は “had already started” を修飾し、彼が到着したときの状況を説明しています。
- “Although she was tired, she finished her homework.”
- “Although she was tired” は “finished” を修飾し、彼女が疲れていたにもかかわらず宿題を終えたことを表しています。
まとめ
副詞的な役割を果たす不定詞、前置詞+名詞、分詞構文、従属接続詞+文を理解することは、英語の表現力を豊かにし、文章の意味をより深く理解するために不可欠です。これらの構造を正しく使用することで、文章に対する理解が深まり、複雑な文章を読解する力が身につきます。大学受験の英語の試験においても、これらの副詞的表現を正確に理解することが重要ですね!
各文法についての理解が曖昧な人は、必ず復習をしましょう!
英語が苦手な人は「大岩のいちばんはじめの英文法」という参考書がおすすめです。薄くて読みやすいので、周回して各文法の概念を理解しましょう!