都内では2月の中旬に中学入試をした人たちの進学先が確定することが多いからか、先週末から今週にかけて新中1生のお問合せが多くなっています。という訳で今回は「新中1生のための英語先取り学習法」について書いていきたいと思います。
先ずは目標設定です。2月の中旬から3月末までの約6週間で、目標は「中学校で1学期に学習する範囲のマスター」とします。以下必要なものです。
1. 英語用ノート
*最初は罫線の間隔が広めのものを用意して下さい。
2. 塾用問題集
*教育開発「新中学問題集発展英語1」、育伸社「シリウス21α英語1」等
*ネットで購入できます。 https://www.ikuno-books-shop.com/
3. 4月から使用する英語の教科書と本文の朗読CD
*教科書は学校で支給されてからで構いません。CD(あるい音源)が配付され
ない場合は別途購入する必要があります。
では、学習を開始しましょう!(以下は新中学問題集を使ったカリキュラムです)
1週目 0章:アルファベットと単語、1章:I am… You are…
2週目 2章:I am not… You are not…、第3章:This is… That is…
3週目 4章:This is … This is not…、第5章:He is… Who is…?
4週目 6章:一般動詞(1、2人称)、第7章:名詞・代名詞の複数形
5週目 8章:形容詞、副詞、第9章:命令文、挨拶
6週目 10章:一般動詞(3人称単数)、目的格、所有代名詞
*ここまででざっくりと中1の1学期の範囲です。(標準的な私立中学の場合)
上記のカリキュラムを見ても別段難しいことはないように見えますが、やはりお子様の得手不得手により6週間でここまでスムーズに進まない場合もあります。その場合は6章の一般動詞、まで進めばよいでしょう。
並行して中学校の教科書が配付された段階で教科書の「書写」と「音読」を行って下さい。上記カリキュラムで学習する内容は教科書、例えばNew Crown(三省堂)でいえばLesson 1~Lesson 6に相当しますが、そこ間進まなくてもよいです。目的はどちらかというと英語の音になれることなので、CDを聞いてそれをまねて音読することが大切です。流れとしては以下のようになります。
①CDで本文を聞く
②CDをまねて音読する
③教科書の本文をノートに書き写す
④教科書の本文を日本語に訳す
⑤日本語訳を英文に直す→本文と照らし合わせて〇つけをする
塾に通う場合はとりあえず塾の先生に任せておけばよいですが保護者の方がご自分でお子様を管理・指導する場合は下記の点に注意して下さい。
①アルファベットの発音
→恥ずかしがって日本語読みする生徒が多いですが、音源を聞かせて、正しい発音を覚えさせて下さい。
②アルファベットの正しい書き方
→筆順は意外と大切です。筆順があっているかも必ずチェックして下さい。
③文字と文字、単語と単語の間隔
→日本語のように等間隔で英語を書く生徒はかなり多いので初めにきちんと直しましょう。
④英文の意味を単語単位に落とし込む
→英文全体の意味を覚えるだけでなく、1つひとつの単語。
I am from Kyoto. = 私は京都出身です。
→ I = 私は、am = ~です、from = ~から、~出身
How many English books do you have?
= 何冊英語の本を持っていますか?
→ how = どれくらい、many = 多くの
⑤テキストに解答を書き込まずに間違えた問題は2回、3回と時直しする
→ 間違えた問題には印をつけて、日を置いてり直させて下さい。
なお、この段階で英語が苦手になりそうなお子さんの特徴として「似たスペルの判別に苦労する」ということがあります。具体的には以下のような語が出てきたときに繰り返えしスペルを間違えたり意味を混同してしまうお子さんは要注意です。
・ this, that, they, these, those, their, there
・Tuesday, Thursday
・who, which, what, where, when
このようなお子さんは単語を覚えるのに他のお子さんより時間がかかるので最初から英語の学習に十分に時間をかけていく必要があります。ちなみに、こうした生徒は算数や国語の学力とは関係なく一定数いらっしゃいますので、くれぐれも「中学入試の算数に比べたら中1の英語なんて簡単でしょ!」などと叱ったりしないようにご注意下さい。
さて、やはり「ちょっと自分で教えるのは大変かも・・・」という場合はぜひ吉田塾にお子様をお預け下さい(笑)