英語が苦手な生徒の英文和訳

英語が苦手な高3生。宿題にしていた長文の復習が全然進まなかったそう。
「宿題終わった?」
「それがやるにはやったんですけど、自分でも復習がこれでできてるのかできてないのか分からないんです」
「なるほど。じゃあ、ここ和訳してみて」
「はい。」
ということで出てきた和訳がこんな感じでした。

英文 ”we don’t wait for evolution to change our responses to the environment”
和訳1 私たちの環境の変化に反応したために進化が待たない。

「うん?ちょっと待って。この英文の主語は?」
「weです」
「そうだね。じゃあなんでweの訳からこの和訳は始まっていないの?」
「あ、そうですね。直します」
 *3分経過
「できた?」
「なんかこんがらがって来ちゃって・・・」
「ほう。ちなみにwait for A to do Bだったらどういう意味になる?」
「ええと・・・」
「AがBするのを待つ、という意味ね。これを使ってもう一度和訳してみて」
「はい」
 *3分経過
「どう?」
「こんな感じですか?」
「どれどれ」
和訳2 私たちは進化が環境の反応の変化を待つことをしない」
「んん?to changeの訳はどこ?」
「ええと・・・」
「changeの目的語はなに?あと、ourの訳はどこに行った?」
「あ、忘れちゃいました!」
「オッケー。細かく区切って訳してみようか」
「はい」
という訳で以下のように区切って和訳してもらいました。

we don’t wait 私たちは待たない
for evolution  進化が
to change our responses 私たちの反応を変えることを
to the environment 環境に対する

まとめるとこんな感じです。
和訳3 私たちは進化が環境に対する私たちの反応を変えることを待たない

とまあ、和訳が完成しても「なんのこっちゃい?」と思ってしまう英文ですが、もちろんこれは前後の文を読むことで誰にでも意味が分かるように本文は書かれています。

英語(特に読解)が苦手な人の特徴として「単語の品詞や役割を無視して単語をつないで和訳を創造してしまう」ということがあります。品詞とは名詞や形容詞、動詞等のことで、役割とはS・V・O・Cのことです。一見遠回りのようですがここを1学期の内に丹念に学習しておくと夏以降の伸び方が変わります。
というわけで、この彼にはまずは「直訳が正しくできること」を目標にして、しばらく短文精読に取り組んでもらうことにしました。

カテゴリー: 授業中の出来事

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